F1 2007 第5戦 モナコグランプリ (モンテカルロ市街地) 78周 <久々に詳細レビュー>
【予選を終えて】 フェルナンドアロンソ(マクラーレンメルセデス)がポールポジション。2番手にはルイスハミルトン(マクラーレンメルセデス)が入り、フロントローをマクラーレン勢が独占した。3位のフェリペマッサ(フェラーリ)は、ジャンカルロフィジケラ(ルノー)とともに2列目からのスタート。キミライコネン(フェラーリ)は予選16位。佐藤琢磨(スーパーアグリ)は最後列の21番手から追い上げる。
【決勝】 ミハエルシューマッハや中田英寿、カルロスゴーンらが見守る中、モナコは年1回の祭典の日を迎えた。 快晴の決勝。 アロンソがスタートを制し、以下、ハミルトン、マッサ、フィジケラ、ニックハイドフェルド(BMWザウバー)、ニコロズベルグ(ウィリアムズトヨタ)の順で周回。佐藤琢磨は17位につけた。 2周目でリウィッツィ(トロロッソ)がウォールにヒットしリタイヤ。 13周を終えて、日本勢は、今回も苦しい展開。ルーデンスバリチェロ(ホンダ)は7位、ジェンソンバトン(ホンダ)は11位、ラルフシューマッハ(トヨタ)が15位などとなっている。 22周目にアロンソとハミルトンが続けてファステストラップを記録。 25周目前後から1回目のピットインが始まった。上位では、26周目にアロンソがピットへ。 アロンソがピットに入った後の周回から、ハミルトンがさらに加速し、アロンソとの差を縮めて、29周目にピットイン。しかし、ピットアウトでは、アロンソが遥かに先。チーム内での激しいバトルも、前半の山場はアロンソが制した。 アンソニーデビッドソン(スーパーアグリ)はドライブスルーペナルティーを受けた後、39周目にピットストップ。 ロバートクビサ(BWMザウバー)は40周を終えてもピットに入らず、5位に躍進。上位は、アロンソ、ハミルトン、マッサ、フィジケラ、クビサ、アレクサンダーブルツ(ウィリアムズトヨタ)の順に。 ライコネンは49周目にピットストップ。ワンストップ作戦で望む計画。 50周目を終えて、アロンソとハミルトンの差は約10秒。この差をつけて、アロンソは2回目のピットイン。 ハミルトンは53周目にピットへ。マッサとフィジケラはは56周目にピットイン。 その周回で、スーティル(スパイカー)がウォールそばでストップ。リタイヤ。ここまででリタイヤしたのは、スーティル、リウィッツィ、マークウェバー(レッドブル)のわずか3台にとどまっている。 57周を終えて、ハミルトンとアロンソが急接近。59周目には1秒を切る差に。アロンソが明らかに遅く、ハミルトンは0.7〜0.8秒の差をキープしたまま、アロンソの後方をひた走っている。 バトンは63周目にピットインし、バリチェロの後ろにアウト。ホンダ勢は、バリチェロが10位、バトンは11位。 レースは65周まで進展。アロンソを猛追するハミルトンもタイヤ状況が苦しく、差はやや拡大。3位以下はマッサ、フィジケラの順で変わらず、さらに後ろではライコネンは8位に浮上した。 レースは残り7周。5位のクビサはヘアピンでタイヤがわずかにロック。BWMザウバーはクビサをここでピットに入れる模様。2位ハミルトンと3位マッサ、4位フィジケラと5位クビサとの差はそれぞれ約50秒あり、フィジケラであっても周回遅れに。 残り5周でアロンソとハミルトンとの差は2秒台に。 ついにファイナルラップ。脅威の新人を後ろに見ながらのアロンソの最終周回。 アロンソ、ついにフィニッシュ! 2位にハミルトン!
【結果】 1位 フェルナンドアロンソ (マクラーレンメルセデス) 2位 ルイスハミルトン (マクラーレンメルセデス) 3位 フェリペマッサ (フェラーリ) ---------------------------------------------- 4位 ジャンカルロフィジケラ (ルノー) 5位 ロバートクビサ (BMWザウバー) 6位 ニックハイドフェルド (BMWザウバー) 7位 アレクサンダーブルツ (ウィリアムズトヨタ) 8位 キミライコネン (フェラーリ) ---------------------------------------------- 10位 ルーデンスバリチェロ (ホンダ) 11位 ジェンソンバトン (ホンダ) 15位 ヤルノトゥルーリ(トヨタ) 16位 ラルフシューマッハ(トヨタ) 17位 佐藤琢磨(スーパーアグリ) 18位 アンソニーデビッドソン(スーパーアグリ)
レース後アロンソは「今日のレースはとても楽しめた。とても良いマシンで勝つことができた」と語ったが、ハミルトンは「抜きたかったけれど…」と悔しさをにじませた。 | |