F1 (記事の一覧
モナコGP。
2007年05月28日(月)00:37

F1 2007 第5戦
モナコグランプリ
(モンテカルロ市街地)
78周
<久々に詳細レビュー>

【予選を終えて】
 フェルナンドアロンソ(マクラーレンメルセデス)がポールポジション。2番手にはルイスハミルトン(マクラーレンメルセデス)が入り、フロントローをマクラーレン勢が独占した。3位のフェリペマッサ(フェラーリ)は、ジャンカルロフィジケラ(ルノー)とともに2列目からのスタート。キミライコネン(フェラーリ)は予選16位。佐藤琢磨(スーパーアグリ)は最後列の21番手から追い上げる。

【決勝】
 ミハエルシューマッハや中田英寿、カルロスゴーンらが見守る中、モナコは年1回の祭典の日を迎えた。
 快晴の決勝。
 アロンソがスタートを制し、以下、ハミルトン、マッサ、フィジケラ、ニックハイドフェルド(BMWザウバー)、ニコロズベルグ(ウィリアムズトヨタ)の順で周回。佐藤琢磨は17位につけた。
 2周目でリウィッツィ(トロロッソ)がウォールにヒットしリタイヤ。
 13周を終えて、日本勢は、今回も苦しい展開。ルーデンスバリチェロ(ホンダ)は7位、ジェンソンバトン(ホンダ)は11位、ラルフシューマッハ(トヨタ)が15位などとなっている。
 22周目にアロンソとハミルトンが続けてファステストラップを記録。
 25周目前後から1回目のピットインが始まった。上位では、26周目にアロンソがピットへ。
 アロンソがピットに入った後の周回から、ハミルトンがさらに加速し、アロンソとの差を縮めて、29周目にピットイン。しかし、ピットアウトでは、アロンソが遥かに先。チーム内での激しいバトルも、前半の山場はアロンソが制した。
 アンソニーデビッドソン(スーパーアグリ)はドライブスルーペナルティーを受けた後、39周目にピットストップ。
 ロバートクビサ(BWMザウバー)は40周を終えてもピットに入らず、5位に躍進。上位は、アロンソ、ハミルトン、マッサ、フィジケラ、クビサ、アレクサンダーブルツ(ウィリアムズトヨタ)の順に。
 ライコネンは49周目にピットストップ。ワンストップ作戦で望む計画。
 50周目を終えて、アロンソとハミルトンの差は約10秒。この差をつけて、アロンソは2回目のピットイン。
 ハミルトンは53周目にピットへ。マッサとフィジケラはは56周目にピットイン。
 その周回で、スーティル(スパイカー)がウォールそばでストップ。リタイヤ。ここまででリタイヤしたのは、スーティル、リウィッツィ、マークウェバー(レッドブル)のわずか3台にとどまっている。
 57周を終えて、ハミルトンとアロンソが急接近。59周目には1秒を切る差に。アロンソが明らかに遅く、ハミルトンは0.7〜0.8秒の差をキープしたまま、アロンソの後方をひた走っている。
 バトンは63周目にピットインし、バリチェロの後ろにアウト。ホンダ勢は、バリチェロが10位、バトンは11位。
 レースは65周まで進展。アロンソを猛追するハミルトンもタイヤ状況が苦しく、差はやや拡大。3位以下はマッサ、フィジケラの順で変わらず、さらに後ろではライコネンは8位に浮上した。
 レースは残り7周。5位のクビサはヘアピンでタイヤがわずかにロック。BWMザウバーはクビサをここでピットに入れる模様。2位ハミルトンと3位マッサ、4位フィジケラと5位クビサとの差はそれぞれ約50秒あり、フィジケラであっても周回遅れに。
 残り5周でアロンソとハミルトンとの差は2秒台に。
 ついにファイナルラップ。脅威の新人を後ろに見ながらのアロンソの最終周回。
 アロンソ、ついにフィニッシュ! 2位にハミルトン!

【結果】
 1位 フェルナンドアロンソ (マクラーレンメルセデス)
 2位 ルイスハミルトン (マクラーレンメルセデス)
 3位 フェリペマッサ (フェラーリ)
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 4位 ジャンカルロフィジケラ (ルノー)
 5位 ロバートクビサ (BMWザウバー)
 6位 ニックハイドフェルド (BMWザウバー)
 7位 アレクサンダーブルツ (ウィリアムズトヨタ)
 8位 キミライコネン (フェラーリ)
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 10位 ルーデンスバリチェロ (ホンダ)
 11位 ジェンソンバトン (ホンダ)
 15位 ヤルノトゥルーリ(トヨタ)
 16位 ラルフシューマッハ(トヨタ)
 17位 佐藤琢磨(スーパーアグリ)
 18位 アンソニーデビッドソン(スーパーアグリ)

レース後アロンソは「今日のレースはとても楽しめた。とても良いマシンで勝つことができた」と語ったが、ハミルトンは「抜きたかったけれど…」と悔しさをにじませた。